2008年、ゴールデンウィーク。
いつもはどこに行っても混雑するので、大型連休の時は出かけないようにしていた。今回は、本州四端の最後の一つ、最東端を目指して出かける事にした。本当は夏休みに行こうと考えていたが、夏休みは四国あたりを制覇しに行こうと考えたので、混雑覚悟で出かける事にした。最東端を目指すだけではつまらないので、遠野物語で有名な遠野市にも足を伸ばし、平泉で中尊寺金色堂を観て帰ってくる計画にした。もちろん細かいところはいつものように行き当たりばったり。
一日目
2日夜、21時に出発をもくろんでいたが、結局一時間遅れの22時頃。今回、本州最東端を目指すという事で、ひたすら東北自動車道を北上する。ちなみに、本州最東端は岩手県宮古市のトドヶ崎というところ。
浦和インターから高速に乗る。ゴールデンウィークという事で渋滞を心配したが今のところ問題なし。ガソリン代高騰のおり、なるべくエコ運転をするために左車線を80キロで走る。80キロでも少しだけ吹かし気味になるのは仕方がない。
順調に進むが、電光掲示板には矢板まで10キロの渋滞の文字。。。アリャリャ、やっぱり渋滞だった。まぁ、仕方がないとちんたらと走っているとどんどん渋滞の距離が伸びてくる。ヤバいなぁ。渋滞を嫌って早めに出てきたのに。考える事は皆同じ。どうも話によると、ETCの深夜割引が4割という事。これは大きい。高くなったガソリン代くらいは戻ってきそうだ。
とうとう渋滞の最後尾へ。チンタラチンタラと走る。この車にはこれくらいのペースの方が楽かもしれない。(笑)
眠くなりながらも、渋滞を抜ける。抜ければ、車も減るだろうと思ったら大間違い。前に青森に行くのに通った時は、大型トラックは走っていたが普通車はほとんど見なかったのだけれど、今回は普通車ばかり。しかもナンバーは関東圏内がほとんど。まいったね。どこまで行くのだろうか?自分の事は棚に上げて。
そんな事を考えながらとにかく走る。ガソリンスタンドのあるパーキングは長蛇の列。小便もままならない。恐るべしゴールデンウィーク。パーキングでは仮眠している車ばかりで、車の入れ替わりが少ない。皆考える事は一緒らしい。
それでもなんとか走り、眠くなってくる。どこかで休もうと考えるがどこのパーキングも駐車出来ない状態。これがどこまで続くのだろうか?とりあえず仙台は超えておきたかったので、前にとまった鶴巣という所に寄ってみる。やはり、止めるところがない。仕方がないので、もう少し走る事にした。
少し走って、長者原というパーキングで、強引に止める事が出来たのでそこで眠る事にした。時間は既に朝5時。既に空は明るくなっている。それから飯を食ったりなんだりしているうちに6時就寝。
2日目
朝、9時半頃に目が覚める。とりあえず走り出す。まだ後100キロ以上ある。それでもなんとか盛岡まで来た。岩手山が奇麗だったので走りながら写真を撮っていて、つい盛岡のインターを通り越してしまった。(笑)まぁ、慌てずに次のインターで降りる。そのまま、岩泉に出てしまう事も出来たが盛岡を通ってみたかったので、戻った。
通ってみると別に通る必要なかったなぁという印象。まぁいい。その後は峠道をひた走り、15時位に岩泉に到着。やっぱり人が多い。岩泉に来たのは、龍泉洞という鍾乳洞をみるため。はじめに、資料館(こちらも鍾乳洞の中)をみる事にした。
ようやく写真が撮れると思ったが、洞窟内撮影禁止という事。がっかり。気を取り直し、鍾乳石の生い立ちやいろいろと見てみる。自然の力はすごいもんだねぇ。
次に、本命の方へ。こっちは、撮影可能。やっほー。さすがに鍾乳洞だけあって、うすら寒い。上着を羽織ってくれば良かった。喜び勇んで写真を撮るがやっぱり暗い。こういう時のD3。ISOオートで6400リミットで撮る。まぁ、この感度になると思ったような色にならないってのはデメリットなんだけれど。けれど、こんな暗い中を撮影出来るなんて信じられないくらいだ。狭い上に人が多いのでゆっくり撮る事が出来ないが、一枚も写真がないよりはましだろう。のんびりと鑑賞し、鍾乳洞を出ると、出口は入り口とは違う場所だ。しまった、車に載せる記念品を手に入れるのを忘れた。仕方がないので、戻る事にした。物色したが特にめぼしいものはなく、仕方がないのでキーホルダーを買った。
さて、次は、宮古へ出なくては。
これまたタラタラと走り、苦もなく宮古へ。とりあえず、浄土が浜に行ってみる事にした。偉いお坊さんが、「極楽浄土のようだ」と言った事から浄土が浜となったらしい。今までそういう絶景と言われているところで、本当にすごいと思った事がないので期待していなかった。
ところが、これはすごい。極楽浄土と言われるだけある。この時は、濃霧注意報が出ていて、それがまた良い雰囲気だ。それにしてもこちらの方の霧は、とても不気味だ。海岸沿いだからなのだろうか?低く煙のように這ってくる感じだ。まるで、映画の「ザ・フォッグ」のようだった。もう少し早く来られたら良かったのだけれどそれは仕方がない。
駐車場から結構歩いたので、帰りが面倒でどうしようかと考えていると土産物屋からの放送で、今みやげを買うと駐車場まで車で送ってくれると言う事だ。これは良い。で、土産物屋で適当に選んで購入。帰りはラクチンだ。
ひとまず、今日のプランは予定通りに進んだので満足。
次に向かったのが、道の駅みやこ。今夜はここの駐車場を借りて休むつもりだった。運が良ければ、店がやっている間に到着し、スタンプが押せるだろうと考えていたが、タッチの差で閉店。惜しかった。
道の駅はわかったので、風呂に入りたくなった。ジュニアにはシャワーがあるけれど風呂に入れる場合は風呂に入りたい。そこで、カーナビで見てみるが近くにはないようだ。
ふと、るるぶの岩手版を見てみると、ありました。風呂が。少し離れているけれど車だし特に問題ない。早速出発。
一応温泉らしくアルカリ泉という事だ。今回は特に温泉に入ろうとか考えていなかったので汗を流してさっぱり出来ればそれで良かった。
さっぱりと風呂から上がると、飯が食えるらしい。もう面倒なのでここで晩ご飯を食べる。刺身定食。刺身の数が物足りないけれど、一人だし良いか。ソコソコうまかった。
腹もいっぱいになったし、後は寝るための道の駅へ。ここは、かなり大きな施設で、海沿いでもあるため夜釣りをしている人も多い。ひとまず、端に陣取って落ち着く。まぁ、特にやる事もないし、寝る事にした。こんなに早く寝るのは久しぶりだなぁ。車中泊旅行のこの時間が、とても楽しいのだ。旅館やホテルに泊まっているだけではきっと体験出来ない、このワクワク感。一度知ってしまったら、もう戻れない世界。あぁ、極楽だ。
ふと、携帯の日付を見てみると、あれ?今日が3日。明日が4日。明後日が5日。ん?計画と一日ずれている。あれ?あれ?よくよく計画表を見てみると、2日の晩がある。つまり、1日の晩から出てきた事になる計画だ。計画ではとてもゆったりしたものだ。当たり前だ、一日多いのだから。やばい、一日少ない。。。どうするか?まぁ、休みをのばすわけにはいかないので、予定をつめるしかない。あぁ、馬鹿みたいだ。。。
3日目
7時頃に目が覚める。いやはや良く寝た。ぐっすりだ。さすがに朝はすごく寒い。シャツ一枚で寝ていたので、すぐに薄手のジャンパーを羽織ったが寒い。発電機をつけ、湯沸かし器をつける。しばらくして、シャワーを浴びる。ジュニアの良いところはこれだ!すごく気持ちがいい。ひとまず暖まった。
そうこうしているうちに、道の駅が開きだした。9時だ。もっと早く出発しようと思えば出来たが、ここは9時まで出られない理由があった。そのために、シャワーを浴びる時間もあったわけだ。
その理由とは、最東端到達証明書を手に入れるためだった。これは、JR宮古駅に隣接した観光案内所で手に入れる事が出来るのだ。ここの営業が9時からなのだ。これを手に入れるために来たようなものなので当然、飛ばす事は出来ないのだ。
ひとまず、道の駅でスタンプを押して、宮古駅へ。
車を止めるのに東京なら即座に駐禁をきられそうなもんだが、さすがにこちらは違っている。ありがたかった。
観光案内所に入ると、あんちゃんがあれこれと質問していた。終わるかなと思ったら違う質問。はやく代って下さいな。順番を待っている間に証明書を見つけた。すかさず証明書を購入し、駆け足で車へ。
次は遠野。けれど、本州最東端の地へ行かなくてはいけない。まぁ、予定が狂ったので、灯台までは行けそうにないがせめて、遊歩道が始まるキャンプ場までは行きたい。
それが、すごい道だった。すれ違いも大変そうな道。結構のアップダウンもある。せっかく点検してもらってブレーキフルードを交換してもらったのだから、フェードさせたくない。チンタラチンタラ走って、ようやくたどり着くと、既に11時。
遊歩道の入り口まで行って、I'll be back!と再来を誓う。車まで戻り、今回最初の予備タンク給油を行う。既に11時半。その後は釜石側へ抜けるためにまたまた細い道を長々と走る。結局その道を抜けるのに1時間かかってしまった。まぁ、国道に出てしまえばこっちのもん。それなりに走り、釜石へ出る。
さすがに鉄の街だけあって、ちらっと見ただけだが、港がすごい事になっていた。それにしても、釜石のガソリンスタンドは高い。今回初めて160円突破したスタンドを見た。釜石はほとんどのスタンドが
そうだった。釜石では入れない。絶対に入れない。たとえ、ガソリンがなくなってしまっても入れない。
ようやく遠野に着いたのが、14時ちょっと前くらいだろうか?ひとまず、道の駅を目指す。が、この道の駅がメチャクチャ混んでいた。駐車するためにずらっと並んだ車。まぁ、入らないわけにはいかないのでおとなしく並ぶ。
なんとか駐車係の人のところまで来たら、俺の車はよほどでかく見えたらしくすぐさま、大型車用のところに。悠々と止める事が出来た。
道の駅に入り、腹が減っていたので食堂で天丼を食べる。と同時にもらった案内を見ながらプランを考える。実際、飯を食ってから行動してもそれほど沢山見られないと思い、カッパ淵に焦点を絞った。それ以外は次の日の午前中に回る事にしよう。
カッパ淵に着いたが、うーん。うーん。なんて言って良いのだろう?今までいろいろな街を見てきたが、なかなか自分のイメージ通りの街って出会った事がない。まぁ、それぞれ生活している空間なので
勝手なイメージと合わないと言われてもという感じだろうけれど。
それでもそこそこ楽しめそうだ。そうこうしているうちに、16時を回ってしまった。その他にも見たかったところがあったがそれはすでに終了する時間だ。明日の朝見よう。
さて、風呂だ。朝は寒かったが、昼間は暑かったので汗をかいた。最悪シャワーでも良いのだけれど、風呂につかりたい。あっちこっちうろうろしてみるが見当たらない。とりあえず、コンビニの駐車場で作戦会議。携帯でググってみると、銭湯があるという事だ。やった!
場所は、遠野の駅の裏側。早速行ってみると見つからない。場所を間違えたかと思ったが、合っている。もう一度、ゆっくりと確認しながら見てみると、ありました。ここのお母さんがとても良い感じの方でした。風呂自体はこじんまりしていて、なんか落ち着く感じ。とにかく助かった。
さっぱりして、道の駅遠野を目指す。まだ営業中だったが、端っこに陣取り、準備オーケー状態。
飯はまだ食べていなかったが、営業中の道の駅でお好み焼きを買って食べる。
車に戻り、チューハイを飲みながらゆっくりとした気分で眠る事にした。
4日目
朝、7時半頃に目が覚める。
とりあえず、シャワーの準備をして、周りの様子を見ると地方の道の駅は始まる時間が早い。すでにあれこれと売り出していた。
シャワーを浴びて、最初に目指したのが五百羅漢。きっとお寺かどこかにひっそりとおかれているのだろうと考えていたが、歩いていくと山道の途中にゴロゴロとある岩に掘ってあるものだった。実際には、かなり薄くなってしまっているものもありどれだけ掘られているのかはよくわからない。
その入り口には、ガイドブックに載っていた縁結びの赤い布が沢山ある神社があった。確か赤い布は
どこかで購入するのだと思ったけれど、面倒なのでそのまま眺めただけだった。
次に目指すのは、遠野ふるさと村というところ。9時から開いているという事なので、時間的にも
ちょうど良い。
程なく到着。それにしてもガイドブックには自転車でまわるコースを紹介していたが、とても自転車で
まわろうと思える距離ではなかった。一応自転車を持っていったが、一度も降ろさなかった。
今回のフォトアルバムである「遠野物語」はほとんどがこの場所で撮ったもの。柳田国男の時代のイメージはやはりこういうところにしか残っていないのではないかと思った。まぁ、出かける前に大森大道の写真を観てしまった事も多少影響されているのかもしれない。
今回、デジタルカメラ、フィルムカメラと持っていったが、やはりデジタルオンリーであった。イメージ的にはフィルムの湿ったイメージだったのだけれど。けれど、D3というカメラは今までのデジタルカメラの中で一番フィルムに近い表現が出来るカメラだと思う。今回のフォトアルバムもそんな感じが表現出来たのではないかなと思っている。
なぜ、遠野の地に摩訶不思議な寓話が語り継がれていたのか。自分なりに考えてみる。
まず村全体が大きくないため色々な噂が広がりやすい事。黄昏時の語源が「誰そ彼」と行ったように、昔は夕暮れになるとかなり暗かったのだろうと思う。すると、幻というか見間違いが多くなるのだろう。
また、姥捨ての風習等があり、捨てられた人たちが人里離れて暮らしているという事もあるのではないかと思う。まぁ、これだけでは筋が通らない事も言い伝えられているが本当のところはどうなのかわからない。
けれど、こういう言い伝えは尊い文化だと思うしなくしてはいけないものだと思う。そんな事を考えた。
さて、本当はもっとゆっくりと見て回りたかったのだが先に書いたように、計画を一日多くたててしまったので今日中に帰路につかないといけない。まぁ休みとしてはもう一日(半日?)あるけれど、渋滞を考慮したり、ぎりぎりまで出かけているのはあまり好きではないので、夕方までに平泉に出る事にした。
ひとまず、駅前に戻り「昔話村」というところに行ってみる事にした。毎回どこかへ出かけた時には必ず一つは時代背景というか一段掘り下げた知識を得る事にしている。今回はこの昔話に関する背景等を知る事にした。
なるほどなぁ、と駆け足ながら多少は遠野物語に触れる事ができたと思う。
とにかくもう一カ所、曲り家の千葉家をみる事にした。ここも、実際駆け足だった。ざーっとみたという感じ。ふるさと村にしろ、千葉家にしろ、同じような構造の家なんだなぁと感心した。厩から母屋へ続くL字型の家。馬はなくてはならないものだったんだろうな。
もっと細かいところも回りたかったが、すでに時間は12時を過ぎていた。残念だけれど、また今度という事で遠野を後にして平泉を目指した。
はじめは一般道のみでいく予定だったが、面倒になった。結局、北上というところから東北自動車道に乗る事にした。
高速に乗ってしまえば、あっという間に平泉に到着。ところが、中尊寺は超混雑。当然駐車場は空いていない。少しの間、ぐるぐると周りを回ってみるが、らちがあかない。仕方がないので、道路端に停めている車にまぎれて置く事にした。
中尊寺は初めてだったが、国道4号線沿いにあるという事は知らなかった。目的は金色堂。そこまでは結構な坂を上っていく。とにかく人が多い。ちょっと疲れる。こういうところで人が多いと単なる観光名所って感じで、あまりピンとこない。今までで一番すごいと思ったのは、やっぱり高野山だろう。あそこは凄かった。身が引き締まるというかなんというかそういう雰囲気があった。その他はみんな観光地だ。まぁ、観光地と言っては語弊があるかもしれない。
とにかく、金色堂にたどり着く。拝観券を買い、まず讃衡蔵に。さすがにこれらは見事だった。ちょっと前に仏像について少しばかり調べたので、今までとはみるところが違う。無宗教なので宗教的な興味よりも文化遺産的価値の方に興味がある。一度仏像について調べてから観ると違った意味での発見が出来ると思う。
さて、いよいよ金色堂。
思っていたよりも小さい。ここも撮影禁止であるので写真撮影は出来なかったが、素晴らしい造形物だ。つい引き込まれてしまう。しばらく眺めて、感心しながら見学を終了した。
後は、のんびりと車に帰り、帰路につくだけだ。Uターンラッシュが始まるという事で、帰りはしばらく
4号線で走り、ある程度のところで高速に乗ろうと考えていた。
とりあえず、のんびりと4号線を走る。さすがにゴーストップが多いと疲れが一気に出てくる。仙台あたりまでがんばろうと思ったが、かったるくなったのでガソリンを満タンにしてから古川で高速に乗る事にした。
渋滞を覚悟していたのだが、道路上は車が多いが普通に流れている。パーキングは相変わらずの行列だ。ある程度走って、国見のパーキングで晩飯を食べる。シャワーでも浴びようかと考えたがもう少し走る事にした。
途中でガソリンを入れようかと考えたが、コスモか出光のカードしかないので、高速はタイミングをずらすと入れられない。仕方がないので、最後の予備缶から20リッターほど入れる。
行きと同じように矢板付近で渋滞が発生。完全ストップではなくノロノロと走っている状態。完全停止よりも気が楽だ。ぼーっと走っているうちに渋滞区間は過ぎてしまった。
その後も良い調子で走っていたが、東北自動車道出口では結構な渋滞の表示。少し眠くなってきたので、寝てしまおうと考えた。考えつつも走り続け、結局佐野のパーキングでチューハイを飲んでしまった。後は寝るだけ。
最終日
朝、8時くらいに目が覚める。前の晩から発電機をつけ温水器のスイッチを入れてあったので、すぐにシャワー体制をとる。すっきりさっぱりして、売店を物色し、おにぎりとコーヒーを買って出発。
昨日の雨模様とは打って変わって良い天気。道路の方もメチャクチャ空いている。調子良く気持ち良く走って、程なく自宅に着いた。
いつもはどこに行っても混雑するので、大型連休の時は出かけないようにしていた。今回は、本州四端の最後の一つ、最東端を目指して出かける事にした。本当は夏休みに行こうと考えていたが、夏休みは四国あたりを制覇しに行こうと考えたので、混雑覚悟で出かける事にした。最東端を目指すだけではつまらないので、遠野物語で有名な遠野市にも足を伸ばし、平泉で中尊寺金色堂を観て帰ってくる計画にした。もちろん細かいところはいつものように行き当たりばったり。
一日目
2日夜、21時に出発をもくろんでいたが、結局一時間遅れの22時頃。今回、本州最東端を目指すという事で、ひたすら東北自動車道を北上する。ちなみに、本州最東端は岩手県宮古市のトドヶ崎というところ。
浦和インターから高速に乗る。ゴールデンウィークという事で渋滞を心配したが今のところ問題なし。ガソリン代高騰のおり、なるべくエコ運転をするために左車線を80キロで走る。80キロでも少しだけ吹かし気味になるのは仕方がない。
順調に進むが、電光掲示板には矢板まで10キロの渋滞の文字。。。アリャリャ、やっぱり渋滞だった。まぁ、仕方がないとちんたらと走っているとどんどん渋滞の距離が伸びてくる。ヤバいなぁ。渋滞を嫌って早めに出てきたのに。考える事は皆同じ。どうも話によると、ETCの深夜割引が4割という事。これは大きい。高くなったガソリン代くらいは戻ってきそうだ。
とうとう渋滞の最後尾へ。チンタラチンタラと走る。この車にはこれくらいのペースの方が楽かもしれない。(笑)
眠くなりながらも、渋滞を抜ける。抜ければ、車も減るだろうと思ったら大間違い。前に青森に行くのに通った時は、大型トラックは走っていたが普通車はほとんど見なかったのだけれど、今回は普通車ばかり。しかもナンバーは関東圏内がほとんど。まいったね。どこまで行くのだろうか?自分の事は棚に上げて。
そんな事を考えながらとにかく走る。ガソリンスタンドのあるパーキングは長蛇の列。小便もままならない。恐るべしゴールデンウィーク。パーキングでは仮眠している車ばかりで、車の入れ替わりが少ない。皆考える事は一緒らしい。
それでもなんとか走り、眠くなってくる。どこかで休もうと考えるがどこのパーキングも駐車出来ない状態。これがどこまで続くのだろうか?とりあえず仙台は超えておきたかったので、前にとまった鶴巣という所に寄ってみる。やはり、止めるところがない。仕方がないので、もう少し走る事にした。
少し走って、長者原というパーキングで、強引に止める事が出来たのでそこで眠る事にした。時間は既に朝5時。既に空は明るくなっている。それから飯を食ったりなんだりしているうちに6時就寝。
2日目
朝、9時半頃に目が覚める。とりあえず走り出す。まだ後100キロ以上ある。それでもなんとか盛岡まで来た。岩手山が奇麗だったので走りながら写真を撮っていて、つい盛岡のインターを通り越してしまった。(笑)まぁ、慌てずに次のインターで降りる。そのまま、岩泉に出てしまう事も出来たが盛岡を通ってみたかったので、戻った。
通ってみると別に通る必要なかったなぁという印象。まぁいい。その後は峠道をひた走り、15時位に岩泉に到着。やっぱり人が多い。岩泉に来たのは、龍泉洞という鍾乳洞をみるため。はじめに、資料館(こちらも鍾乳洞の中)をみる事にした。
ようやく写真が撮れると思ったが、洞窟内撮影禁止という事。がっかり。気を取り直し、鍾乳石の生い立ちやいろいろと見てみる。自然の力はすごいもんだねぇ。
次に、本命の方へ。こっちは、撮影可能。やっほー。さすがに鍾乳洞だけあって、うすら寒い。上着を羽織ってくれば良かった。喜び勇んで写真を撮るがやっぱり暗い。こういう時のD3。ISOオートで6400リミットで撮る。まぁ、この感度になると思ったような色にならないってのはデメリットなんだけれど。けれど、こんな暗い中を撮影出来るなんて信じられないくらいだ。狭い上に人が多いのでゆっくり撮る事が出来ないが、一枚も写真がないよりはましだろう。のんびりと鑑賞し、鍾乳洞を出ると、出口は入り口とは違う場所だ。しまった、車に載せる記念品を手に入れるのを忘れた。仕方がないので、戻る事にした。物色したが特にめぼしいものはなく、仕方がないのでキーホルダーを買った。
さて、次は、宮古へ出なくては。
これまたタラタラと走り、苦もなく宮古へ。とりあえず、浄土が浜に行ってみる事にした。偉いお坊さんが、「極楽浄土のようだ」と言った事から浄土が浜となったらしい。今までそういう絶景と言われているところで、本当にすごいと思った事がないので期待していなかった。
ところが、これはすごい。極楽浄土と言われるだけある。この時は、濃霧注意報が出ていて、それがまた良い雰囲気だ。それにしてもこちらの方の霧は、とても不気味だ。海岸沿いだからなのだろうか?低く煙のように這ってくる感じだ。まるで、映画の「ザ・フォッグ」のようだった。もう少し早く来られたら良かったのだけれどそれは仕方がない。
駐車場から結構歩いたので、帰りが面倒でどうしようかと考えていると土産物屋からの放送で、今みやげを買うと駐車場まで車で送ってくれると言う事だ。これは良い。で、土産物屋で適当に選んで購入。帰りはラクチンだ。
ひとまず、今日のプランは予定通りに進んだので満足。
次に向かったのが、道の駅みやこ。今夜はここの駐車場を借りて休むつもりだった。運が良ければ、店がやっている間に到着し、スタンプが押せるだろうと考えていたが、タッチの差で閉店。惜しかった。
道の駅はわかったので、風呂に入りたくなった。ジュニアにはシャワーがあるけれど風呂に入れる場合は風呂に入りたい。そこで、カーナビで見てみるが近くにはないようだ。
ふと、るるぶの岩手版を見てみると、ありました。風呂が。少し離れているけれど車だし特に問題ない。早速出発。
一応温泉らしくアルカリ泉という事だ。今回は特に温泉に入ろうとか考えていなかったので汗を流してさっぱり出来ればそれで良かった。
さっぱりと風呂から上がると、飯が食えるらしい。もう面倒なのでここで晩ご飯を食べる。刺身定食。刺身の数が物足りないけれど、一人だし良いか。ソコソコうまかった。
腹もいっぱいになったし、後は寝るための道の駅へ。ここは、かなり大きな施設で、海沿いでもあるため夜釣りをしている人も多い。ひとまず、端に陣取って落ち着く。まぁ、特にやる事もないし、寝る事にした。こんなに早く寝るのは久しぶりだなぁ。車中泊旅行のこの時間が、とても楽しいのだ。旅館やホテルに泊まっているだけではきっと体験出来ない、このワクワク感。一度知ってしまったら、もう戻れない世界。あぁ、極楽だ。
ふと、携帯の日付を見てみると、あれ?今日が3日。明日が4日。明後日が5日。ん?計画と一日ずれている。あれ?あれ?よくよく計画表を見てみると、2日の晩がある。つまり、1日の晩から出てきた事になる計画だ。計画ではとてもゆったりしたものだ。当たり前だ、一日多いのだから。やばい、一日少ない。。。どうするか?まぁ、休みをのばすわけにはいかないので、予定をつめるしかない。あぁ、馬鹿みたいだ。。。
3日目
7時頃に目が覚める。いやはや良く寝た。ぐっすりだ。さすがに朝はすごく寒い。シャツ一枚で寝ていたので、すぐに薄手のジャンパーを羽織ったが寒い。発電機をつけ、湯沸かし器をつける。しばらくして、シャワーを浴びる。ジュニアの良いところはこれだ!すごく気持ちがいい。ひとまず暖まった。
そうこうしているうちに、道の駅が開きだした。9時だ。もっと早く出発しようと思えば出来たが、ここは9時まで出られない理由があった。そのために、シャワーを浴びる時間もあったわけだ。
その理由とは、最東端到達証明書を手に入れるためだった。これは、JR宮古駅に隣接した観光案内所で手に入れる事が出来るのだ。ここの営業が9時からなのだ。これを手に入れるために来たようなものなので当然、飛ばす事は出来ないのだ。
ひとまず、道の駅でスタンプを押して、宮古駅へ。
車を止めるのに東京なら即座に駐禁をきられそうなもんだが、さすがにこちらは違っている。ありがたかった。
観光案内所に入ると、あんちゃんがあれこれと質問していた。終わるかなと思ったら違う質問。はやく代って下さいな。順番を待っている間に証明書を見つけた。すかさず証明書を購入し、駆け足で車へ。
次は遠野。けれど、本州最東端の地へ行かなくてはいけない。まぁ、予定が狂ったので、灯台までは行けそうにないがせめて、遊歩道が始まるキャンプ場までは行きたい。
それが、すごい道だった。すれ違いも大変そうな道。結構のアップダウンもある。せっかく点検してもらってブレーキフルードを交換してもらったのだから、フェードさせたくない。チンタラチンタラ走って、ようやくたどり着くと、既に11時。
遊歩道の入り口まで行って、I'll be back!と再来を誓う。車まで戻り、今回最初の予備タンク給油を行う。既に11時半。その後は釜石側へ抜けるためにまたまた細い道を長々と走る。結局その道を抜けるのに1時間かかってしまった。まぁ、国道に出てしまえばこっちのもん。それなりに走り、釜石へ出る。
さすがに鉄の街だけあって、ちらっと見ただけだが、港がすごい事になっていた。それにしても、釜石のガソリンスタンドは高い。今回初めて160円突破したスタンドを見た。釜石はほとんどのスタンドが
そうだった。釜石では入れない。絶対に入れない。たとえ、ガソリンがなくなってしまっても入れない。
ようやく遠野に着いたのが、14時ちょっと前くらいだろうか?ひとまず、道の駅を目指す。が、この道の駅がメチャクチャ混んでいた。駐車するためにずらっと並んだ車。まぁ、入らないわけにはいかないのでおとなしく並ぶ。
なんとか駐車係の人のところまで来たら、俺の車はよほどでかく見えたらしくすぐさま、大型車用のところに。悠々と止める事が出来た。
道の駅に入り、腹が減っていたので食堂で天丼を食べる。と同時にもらった案内を見ながらプランを考える。実際、飯を食ってから行動してもそれほど沢山見られないと思い、カッパ淵に焦点を絞った。それ以外は次の日の午前中に回る事にしよう。
カッパ淵に着いたが、うーん。うーん。なんて言って良いのだろう?今までいろいろな街を見てきたが、なかなか自分のイメージ通りの街って出会った事がない。まぁ、それぞれ生活している空間なので
勝手なイメージと合わないと言われてもという感じだろうけれど。
それでもそこそこ楽しめそうだ。そうこうしているうちに、16時を回ってしまった。その他にも見たかったところがあったがそれはすでに終了する時間だ。明日の朝見よう。
さて、風呂だ。朝は寒かったが、昼間は暑かったので汗をかいた。最悪シャワーでも良いのだけれど、風呂につかりたい。あっちこっちうろうろしてみるが見当たらない。とりあえず、コンビニの駐車場で作戦会議。携帯でググってみると、銭湯があるという事だ。やった!
場所は、遠野の駅の裏側。早速行ってみると見つからない。場所を間違えたかと思ったが、合っている。もう一度、ゆっくりと確認しながら見てみると、ありました。ここのお母さんがとても良い感じの方でした。風呂自体はこじんまりしていて、なんか落ち着く感じ。とにかく助かった。
さっぱりして、道の駅遠野を目指す。まだ営業中だったが、端っこに陣取り、準備オーケー状態。
飯はまだ食べていなかったが、営業中の道の駅でお好み焼きを買って食べる。
車に戻り、チューハイを飲みながらゆっくりとした気分で眠る事にした。
4日目
朝、7時半頃に目が覚める。
とりあえず、シャワーの準備をして、周りの様子を見ると地方の道の駅は始まる時間が早い。すでにあれこれと売り出していた。
シャワーを浴びて、最初に目指したのが五百羅漢。きっとお寺かどこかにひっそりとおかれているのだろうと考えていたが、歩いていくと山道の途中にゴロゴロとある岩に掘ってあるものだった。実際には、かなり薄くなってしまっているものもありどれだけ掘られているのかはよくわからない。
その入り口には、ガイドブックに載っていた縁結びの赤い布が沢山ある神社があった。確か赤い布は
どこかで購入するのだと思ったけれど、面倒なのでそのまま眺めただけだった。
次に目指すのは、遠野ふるさと村というところ。9時から開いているという事なので、時間的にも
ちょうど良い。
程なく到着。それにしてもガイドブックには自転車でまわるコースを紹介していたが、とても自転車で
まわろうと思える距離ではなかった。一応自転車を持っていったが、一度も降ろさなかった。
今回のフォトアルバムである「遠野物語」はほとんどがこの場所で撮ったもの。柳田国男の時代のイメージはやはりこういうところにしか残っていないのではないかと思った。まぁ、出かける前に大森大道の写真を観てしまった事も多少影響されているのかもしれない。
今回、デジタルカメラ、フィルムカメラと持っていったが、やはりデジタルオンリーであった。イメージ的にはフィルムの湿ったイメージだったのだけれど。けれど、D3というカメラは今までのデジタルカメラの中で一番フィルムに近い表現が出来るカメラだと思う。今回のフォトアルバムもそんな感じが表現出来たのではないかなと思っている。
なぜ、遠野の地に摩訶不思議な寓話が語り継がれていたのか。自分なりに考えてみる。
まず村全体が大きくないため色々な噂が広がりやすい事。黄昏時の語源が「誰そ彼」と行ったように、昔は夕暮れになるとかなり暗かったのだろうと思う。すると、幻というか見間違いが多くなるのだろう。
また、姥捨ての風習等があり、捨てられた人たちが人里離れて暮らしているという事もあるのではないかと思う。まぁ、これだけでは筋が通らない事も言い伝えられているが本当のところはどうなのかわからない。
けれど、こういう言い伝えは尊い文化だと思うしなくしてはいけないものだと思う。そんな事を考えた。
さて、本当はもっとゆっくりと見て回りたかったのだが先に書いたように、計画を一日多くたててしまったので今日中に帰路につかないといけない。まぁ休みとしてはもう一日(半日?)あるけれど、渋滞を考慮したり、ぎりぎりまで出かけているのはあまり好きではないので、夕方までに平泉に出る事にした。
ひとまず、駅前に戻り「昔話村」というところに行ってみる事にした。毎回どこかへ出かけた時には必ず一つは時代背景というか一段掘り下げた知識を得る事にしている。今回はこの昔話に関する背景等を知る事にした。
なるほどなぁ、と駆け足ながら多少は遠野物語に触れる事ができたと思う。
とにかくもう一カ所、曲り家の千葉家をみる事にした。ここも、実際駆け足だった。ざーっとみたという感じ。ふるさと村にしろ、千葉家にしろ、同じような構造の家なんだなぁと感心した。厩から母屋へ続くL字型の家。馬はなくてはならないものだったんだろうな。
もっと細かいところも回りたかったが、すでに時間は12時を過ぎていた。残念だけれど、また今度という事で遠野を後にして平泉を目指した。
はじめは一般道のみでいく予定だったが、面倒になった。結局、北上というところから東北自動車道に乗る事にした。
高速に乗ってしまえば、あっという間に平泉に到着。ところが、中尊寺は超混雑。当然駐車場は空いていない。少しの間、ぐるぐると周りを回ってみるが、らちがあかない。仕方がないので、道路端に停めている車にまぎれて置く事にした。
中尊寺は初めてだったが、国道4号線沿いにあるという事は知らなかった。目的は金色堂。そこまでは結構な坂を上っていく。とにかく人が多い。ちょっと疲れる。こういうところで人が多いと単なる観光名所って感じで、あまりピンとこない。今までで一番すごいと思ったのは、やっぱり高野山だろう。あそこは凄かった。身が引き締まるというかなんというかそういう雰囲気があった。その他はみんな観光地だ。まぁ、観光地と言っては語弊があるかもしれない。
とにかく、金色堂にたどり着く。拝観券を買い、まず讃衡蔵に。さすがにこれらは見事だった。ちょっと前に仏像について少しばかり調べたので、今までとはみるところが違う。無宗教なので宗教的な興味よりも文化遺産的価値の方に興味がある。一度仏像について調べてから観ると違った意味での発見が出来ると思う。
さて、いよいよ金色堂。
思っていたよりも小さい。ここも撮影禁止であるので写真撮影は出来なかったが、素晴らしい造形物だ。つい引き込まれてしまう。しばらく眺めて、感心しながら見学を終了した。
後は、のんびりと車に帰り、帰路につくだけだ。Uターンラッシュが始まるという事で、帰りはしばらく
4号線で走り、ある程度のところで高速に乗ろうと考えていた。
とりあえず、のんびりと4号線を走る。さすがにゴーストップが多いと疲れが一気に出てくる。仙台あたりまでがんばろうと思ったが、かったるくなったのでガソリンを満タンにしてから古川で高速に乗る事にした。
渋滞を覚悟していたのだが、道路上は車が多いが普通に流れている。パーキングは相変わらずの行列だ。ある程度走って、国見のパーキングで晩飯を食べる。シャワーでも浴びようかと考えたがもう少し走る事にした。
途中でガソリンを入れようかと考えたが、コスモか出光のカードしかないので、高速はタイミングをずらすと入れられない。仕方がないので、最後の予備缶から20リッターほど入れる。
行きと同じように矢板付近で渋滞が発生。完全ストップではなくノロノロと走っている状態。完全停止よりも気が楽だ。ぼーっと走っているうちに渋滞区間は過ぎてしまった。
その後も良い調子で走っていたが、東北自動車道出口では結構な渋滞の表示。少し眠くなってきたので、寝てしまおうと考えた。考えつつも走り続け、結局佐野のパーキングでチューハイを飲んでしまった。後は寝るだけ。
最終日
朝、8時くらいに目が覚める。前の晩から発電機をつけ温水器のスイッチを入れてあったので、すぐにシャワー体制をとる。すっきりさっぱりして、売店を物色し、おにぎりとコーヒーを買って出発。
昨日の雨模様とは打って変わって良い天気。道路の方もメチャクチャ空いている。調子良く気持ち良く走って、程なく自宅に着いた。

